
- 夜、寝たいのになかなか寝付けないで困っている
- 夜中に目が覚めてそこから寝られない
- ぐっすりと寝た感じがしないので朝から疲労感がある
- トイレでも無いのに何度も夜中に目が覚める
- 睡眠薬が無いと寝られずに困っている
- 睡眠障害の他にも病院では原因不明と言われる症状がある
- 夜は寝れないのに日中は眠くて仕方がない
- 枕や布団を変えてみたけどあまり効果がなかった
- もっと遅くまで寝ていたいのにまだ暗いうちに起きてしまう
- 何度も夜中に目が覚めるので寝た気がしない
《質の良い睡眠は健康には欠かせません》
日本では睡眠に関して5人に1人は問題があると感じているようです。65歳以上では3人に1人と言われ、20人に1人は睡眠薬などを服用していると言われています。人の健康には質の良い睡眠が欠かせませんが、多くの方が適切な睡眠を取れていません。睡眠には脳や身体の疲労を取る他にもストレスの解消、怪我や病気の回復などに欠かせません。ですから、適切な睡眠を取れていない場合は様々な病気、症状の引き金になります。また、病気や怪我の回復が遅くなる、回復出来ない身体にもなってしまします。
不眠症には4つのタイプがあります。
①入眠困難
このタイプは布団に入ってからすぐに寝付けないタイプです。30分~1時間程度かかる様であれば入眠困難と言えます。
②中途覚醒
このタイプは夜中に何度も目が覚めてしまうタイプです。
③早朝覚醒
このタイプは希望している時間帯の前に起きてしまい、そこから再び寝る事の出来ないタイプ
④熟眠障害
このタイプは眠りが浅く、睡眠時間の割には熟睡した感じがしない。
不眠症、睡眠障害の原因は様々です。時差や寝具が変わる、騒音などの外部環境によるもの、かゆみや痛みなど身体的要因、考え事や精神的ストレスによる心因的な要因、アルコールやカフェイン、薬の副作用による生活習慣などがあります。これらの原因がハッキリしている場合はこれらを改善する様にするしかありません。
ただし、上記の様な明確な原因がハッキリしない不眠症を含める睡眠障害はどのタイプであろうと原因は一つです。それは、自律神経の機能が低下している状態です。特に不眠症の場合は自律神経の副交感神経の機能が低下して交感神経が優位になっている事がほとんどです。
交感神経は主に活動時に優位になる神経で、副交感神経はリラックス時に働く神経です。交感神経と副交感神経はシーソーの様な関係で、どちらか一方の働きが強くなれば反対は働きを抑えます。ですから、睡眠時には自動的に副交感神経が優位になり、交感神経の働きが低下しなければいけません。しかし、自律神経機能が低下すると交感神経と副交感神経の優位性の入れ替わりが上手く行かずに不眠を引き起こしてしまいます。
では、なぜ自律神経機能が低下してしまうのでしょうか??多くの方は精神的、身体的ストレスが原因で自律神経が乱れると思っています。もちろん、強いストレスを受けた場合はその様な事もあります。ただし、多くの場合の自律神経機能の乱れは身体的な問題です。その身体的な問題とは『姿勢』です。
『姿勢』は背骨の状態、背骨と頭部や骨盤との位置関係で決まります。要は背骨が歪めば姿勢も歪むことになります。自律神経は脳や背骨から出ており、脳の自律神経も背骨の中を通って各器官に分布しています。
背骨の歪みがある事で自律神経の通り道が悪くなり、圧迫や牽引力が自律神経線維に加わり自律神経機能が低下してしまいます。これが自律神経機能の低下の主な原因です。
精神的なストレスや問題が自律神経機能の低下を引き起こしているよりも、自律神経機能が低下した事によってストレス耐久性が弱くなる、ストレスが発散できない、脳や身体の疲れが抜けない事で精神的なストレス、問題が発生する事がほとんどのパターンです。
《まとめ》
姿勢が悪いという事は背骨に歪みがあり、そこから出ている神経の通り道が悪くなる事によって自律神経機能が低下し、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなる事で不眠症になるというパターンが多くの方に当てはまります。