本日はいすみ市から頭痛でお困りの患者さんが来院されました。何と15年間も頭痛にお悩みになっているそうです。当然、様々な検査や治療を行ってきたという事です。しかし、頭部のCT,MRIでは特に異常なし。毎年1回は受けているそうです。CTをそんなに頻繁に受けて被ばくは大丈夫なのかと怖くなる話です。
頭痛薬や血流を良くする薬、筋肉を和らげる薬は当然の事、漢方薬、電気治療、牽引治療、はり、お灸、カイロプラクティック、オステオパシー、マッサージなどありとあらゆる治療法を試してきたとの事です。一時的に楽になる治療は沢山あったが、1日、多くても1週間も経てば頭痛は再発するというのをずっと繰り返してきたようです。
病院や治療院でもダメならば自分で治そうと色々と調べストレッチにヨガ、水泳、筋トレなど色々やったそうですが、運動した後は逆に頭痛が激しくなり寝込んでしまうので続ける事が出来なかったそうです。運動がダメなら枕や布団だ!!これに関しては特に何も変化なし、、、かなりお困りだそうです。
そもそも、頭痛の原因が分からなければやみくもに良さそうと思う治療やストレッチをしても効果は期待できません。病院では異常が無いと言われた頭痛の原因がお前に分かるのか?と言われてしまいそうですが、病院で分かる頭痛の明確な原因は頭痛症状の1割未満です。要するに、頭痛で病院に行っても異常ないと言われる確率は9割以上なのです。緊張性頭痛、偏頭痛、群発頭痛との診断も原因不明の頭痛の分類です。
病院の検査では明らかな≪病態≫が目に見えなければ異常なしになります。目に見えないだけで異常があるから症状が出るのに、目に見えなければ問題なしの診断です。ですから、病院の検査は重要ですが、万能では無いのです。特に頭痛の場合は9割が原因不明なのですから。
頭痛に限らずですが、多くの原因不明と言われる症状には自律神経の問題で発生します。ある有名なお医者さんなど自律神経の乱れが切っ掛けになり、体調不良を起こし、全ての病気に繋がるとまで言っています。
そこまで極端ではないと思いますが、自律神経の乱れ、不調が原因不明の体調不良を起こし、長期間その状態が続いた結果、病気になるというのは多々あります。
問題なのが自律神経の乱れは測定しにくいのです。目に見えて数字化できないのです。ですから医学は科学ですから数字や病態などが目に見え科学的にハッキリと証明できなければ異常が無いとされるのです。しかし、人間の身体で科学的に証明されているものなど殆ど無いのです。病気も病態が分かっても原因が分からない病気の方が大半です。
そして、自律神経の乱れが原因で引き起こされる体調不良の原因の代表が頭痛や肩こりです。本日、いすみ市から来られた患者さんも病院での画像検査、当院での様々な検査機器による検査、問診や触診、視診などを行わせて頂くと、自律神経が乱れている要因が分かりました。典型的なパターンの≪構造と機能≫の低下の結果です。
やみくもな薬や治療、ストレッチは症状を一時的に楽にする事はあっても治る事はありません。適切な検査を行い、問題点に絞って施術すれば15年間続いている頭痛でも根本的に改善する可能性は大です。本日からこの患者さんとは一緒に完治に向けたチームとして、最善を尽くして施術をしていきます!!最後までお読みいただき、ありがとうございました。